平戸・上五島・長崎・外海
長崎よりも早く南蛮船(ポルトガル船)が渡来し、1549年に鹿児島に上陸したザビエルの日本布教の重要なルートでもあった平戸は、日本最初のヨーロッパの窓口となったばかりでなく、松浦水軍の根拠地にして倭寇の基地でもありました。
華麗な南蛮文化がもたらされた島にして、隠れキリシタンの秘境でした。また、その南に位置する五島列島は、江戸時代・幕末・明治初頭の迫害を逃れた人々が代々暮らしており、過酷な自然条件の中で五島魂ともいうべき筋金入りの信仰を保ってきました。そこ、ここには、言葉通り鄙には希な木造ロマネスク教会が建ち、島の風景の見事な、それでいて何とも懐かしい点景となっています。加えて、五島で食べる魚の新鮮さとおいしさといったら。